◆カンヌ国際映画祭

 世界各国より人気大スターが一同に集う。派手なパーホーマンスで、パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレのメイン会場の赤いジュータンの上を颯爽と入場して行く。毎年5月中旬から下旬にかけて開催される恒例のカンヌ国際映画祭の光景である。面白いことに会場前の広場には、ここを訪れたスターたちの手形が足もとの石畳に並べられていた。

 この採点の最高賞は「パルム・ドール」と呼ばれ、コンペティション部門出品作品の中から選出される。その他「グランプリ」「主演男優賞」「主演女優賞」「監督賞」「脚本賞」「カメラ・トール賞」「短編パルム・ドール」などが発表されている。

  これら世界から集まる著名人や映画俳優が、宿泊する超高級ホテル、高級レストラン、高級ブランド商品の並ぶブティック・ショップなど、美しい海岸線を走るラ・クロワゼット通りに林立している。この辺りをしばし散策していると、さすが映画の街らしく2組の撮影が行われていた。その他、6月下旬にはカンヌ国際広告祭、1月には国際音楽産業見本市も開催されている。いずれもカンヌという町に魅力があるのだ。

 港の西側の坂道を登って行くと旧市街地に入る。古い街並みを楽しみながら小高いシュヴァリエ山の頂に着くと、14世紀末に造られたカストルの塔があった。今では世界中から集められた美術、民芸品などを展示する博物館になっている。さらにここから見下ろすカンヌの町は素晴らしく、港には所狭しと高級クルーザーやヨットがたくさん停泊していた。ここは世界を代表するリゾート地なのだ。

撮影2009年冬