「日本で一番短い都市の名前は何処だ?」子供の頃によくクイズ遊びをしたものだ。三重県の県庁所在地「津」市が正解となる。ここは伊勢湾岸沿いに面しており、自然環境に恵また平野が広がっている。昔から港町として賑わい近年では大商工業地帯の一角を担っている。更に名古屋・大阪・伊勢等の交通の要所ともなっている。
全国のどの城下町にも共通することは、現在の土地が高騰する中で、その城跡は市民にとって大切な公園となっているのだ。ビルが密集する中であってもここだけは静寂を保ち、憩いの空間となっている。
津城跡も近代的な街並みが続く市内の一等地にあった。それは津市役所のすぐ近くにあり、他の城跡に比べると少々小さめの敷地である。お堀を覗くとそこには様々な色の鯉をはじめ、たくさんの大きなカメが優雅に生息していた。更には鴨をはじめ野鳥も自由な生活を楽しんでいた。平和な時間がゆっくりと流れているように感じられた。城内に入って行くと小さいながらも見事に整備された公園があった。私はこのようなロケーションがたまらなく好きだ。
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