美しく透き通った川の流れを見ていると、何故か心が洗われる思いがしてくる。止めどなく尽きることなく流れは動き続けていた。少々深い所であっても底まで見えている。環境省選定・名水百選に上げられた「千種川」の流れに、私は暫し見惚れてしまった。 上流を辿ってみると、兵庫県、岡山県、鳥取県の3県が交わる辺りを水源としている。流路延長は約68kmで、瀬戸内海の播磨灘へ注いでいる。この川の流域には工場などが少なく、生活排水による汚染も下水道事業の推進で年々解消されている。 綺麗な水質の川にしか生息しない魚の一つに鮎がいる。鮎は釣って楽しく、形も色も美しい。そして何よりも食べて美味しいが一番だ。今年は6月9日(土)が鮎解禁日であった。それを前に毎年1万匹の鮎の稚魚を放流している。太公望たちは長い竿を見事に扱いながら、川の中に入り込み釣りを楽しんでいた。
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