人間の力は偉大である。太古の昔からの夢は今現実となって叶い、私の目の前に力強い姿を見せてくれている。本州と四国は海で隔てられ、これまで大きな地理的ハンディーを持っていた。しかし近年になって橋が開通。それも3本の巨大で気の遠くなるような距離を完成させてしまったのだ。これにより全ての生活環境は一変し、更なる希望の明日が開けてきたと信じている。 瀬戸内三橋時代で本州と四国を最初に繋げたのは、1988(昭和63)年に完成した岡山県児島と香川県坂出ルートの「瀬戸大橋」。次いで1998(平成10)年には世界一の長大橋である明石海峡大橋の完成で、兵庫県神戸と徳島県鳴戸ルートの「神戸淡路鳴戸自動車道」。そして最後に1999(平成11)年に完成した広島県尾道と愛媛県今治ルートの「西瀬戸自動車道」。 この西瀬戸自動車道(愛称:瀬戸内しまなみ海道)を走るのはこれで2回目であった。いずれも今治から尾道に抜けるコースで延長59.4km。時速60kmで走ると一時間で通過してしまう距離である。四国側より大島をはじめ、芸余諸島の島々から、伯方島、大三島、生口島、因島、向島等に10橋が架かっている。いずれも美しい橋である。
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