俳句を始めて一年少々となる。句会に出席し、吟行にも出掛けて行った。しかし世界一短い詩を十七文字に凝縮するには高い能力と、豊富な経験が要求されるようだ。特に言葉と心の感性は、人間性の豊かさと表現力なのであろう。
愛媛県松山市を訪ねたのは今回で5回目だ。この町が「俳句王国」だと感じたのは今回が初めてだ。したがって是非訪ねてみたい所の一つが「松山市立子規記念博物館」であった。近代俳句の父と言われる正岡子規は、1867(慶応3)年に松山に生まれている。
ここは子規に関するものを中心に、約5万5千点の資料を収蔵している。展示は「道後松山の歴史」、「子規とその時代」、「子規のめざした世界」の3つで構成されている。俳句雑誌「ホトトギス」の創刊をはじめ、ベースボールに熱中。帝国大学文科に入学。新聞社に入社。中国へ行き日清戦争を取材。夏目漱石と一緒に暮らす。短歌、日記、随筆などを連載。
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