文化・芸術が進んでいる国こそ、先進国の条件の一つであると私は思っている。それは心豊かな人間性の現われから来るのかも知れない。大阪のイメージには商売の町、食道楽の町、庶民の町等、いくつか思い出してくる。しかし文化・芸術のレベルは、少々縁遠いように思われてきた。
大阪に新しい文化の発信基地が誕生した。大阪市浪速区にある多目的コンサート施設「港町リバープレイス」がそれだ。旧国鉄港町駅の貨物ヤード跡地に、2002年にオープンしている。ここは主に水辺に調和した立体広場と、音楽ホールから構成されている。この立体広場は阪神高速道路ランプ・港町出入口を覆う広さ約7000平方メートルの、人工地盤を利用しての空間である。
ここの中心施設は1500人を収容するスタンディングホールで、音楽を中心とした情報発信の拠点を目指している。特に照明や音響など、本格的なプロ仕様の最新システムを装置している。大阪地下鉄なんば駅からすぐ近くに位置しており、ミナミの繁華街にまた新たな名所が誕生したことになる。
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