花を楽しめる人は心の広い人だと思う。この地球上には千差万別の様々な花が存在するが、どんな花でもそれぞれに素晴らしい魅力と個性を持っている。私もこれまでたくさんの植物園を見学させて頂いた。自然の営みは瞬時も止まることはない。絶えず変化をし続けている。そのなかで今一番美しく輝いているこの瞬間を見て欲しいと、花の方から語りかけてくるように思える時がある。 そこは30万平方メートルの広大な敷地であった。歩いて周るには少々大変であった。しかし至る所に季節の花、美しい花との出会いがあり、感動の連続であった。ここ浜松市フラワーパークは自然がいっぱいのなかに、3000種類10万本が植栽されている市民の憩いの場でもあった。1970(昭和45)年に浜松市制施行60周年事業として、観光施設拡充にために開園した。 園内の自然を満喫しながら歩いていると、可愛いSLの形をした子供の喜びそうな、「フラワートレイン号」が巡回していた。家族連れが如何にも楽しそうに乗っていたのが印象的であった。疲れていたこともあって私も本当は乗りたかったが、一期一会の花との出会いを優先させて歩いた。
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