JR富山駅より南に走る道路を歩いていた。城址大通りと呼ばれる富山市のメインストリートだ。暫くすると左側に富山市役所があり、その横には「未来図」という題名の立派なブロンズ像の作品があった。子供たちの素直で明るい表情が、私にはたまらなく可愛く見えた。未来に大きく逞しく育って欲しいとの、願いがそこに込められているように思えた。素晴らしい作品についうっとりと見惚れてしまった。 そして松川に架かる塩倉橋に差しかかって驚いた。この川沿いには何と、たくさんの様々なジャンルの彫刻が設置されていたのだ。少し歩くとここにも、そしてあそこにも個性的な作品が、次々と展示されているのを発見した。
これらは富山県ゆかりの彫刻家の作品ばかりを集めたものであり、「松川べり彫刻公園」と呼ばれる場所であったのだ。数えてみると28点の作品が展示されているようである。そしてよく見ると一点一点に作品名が書かれてあった。「二人」、「希望」、「薫風」、「春」、「地球と人間」、「めぐみ」他、屋根のない青空美術館は、見る人の心を打つ作品ばかりだ。
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