私は小学校の時、プロ野球では西鉄ライオンズの大ファンであった。特に中西太が好きであった。あの太った身体から飛び出す、豪快なホームランは多くのファンを魅了した。そして神様、仏様、稲尾様である。1958(昭和33)年、巨人との日本シリーズで3連敗のあと、稲尾一人が投げ抜いて4連勝。奇跡の日本一の感動は、私の人生のなかでも忘れられないドラマになっている。更に日本人離れした男前の豊田、後の名監督・仰木、高倉・・・・・。それらを引っ張る三原監督。思い出はどこまでも尽きない。 その伝統を引き継いでいるのが西武ライオンズである。埼玉県所沢市に本拠地の西武球場はあった。ここはもともと屋外球場であったが、後から屋根を付け足して、1999(平成11)年にドーム球場となっている。しかし屋根とスタンドとの間には外観が見え、自然の空気が流れるようになっている。完全密封型よりも、暑さ、寒さ、涼しさを感じられる方が、人間にとって優しいように思われる。収容人数は35879人。グランドは人工芝。駅からも近く近代的な素晴らしい球場である。 |