人間の力とは何と偉大なものかと感心させられた。大阪湾の海の中に、巨大な島が誕生したのだ。1987(昭和62)年、日本なかんずく関西の夢を託して、待望の関西国際空港の工事は着工された。狭い日本に飛行場を造る余分な土地は全くない。コスト高を承知の上で、海上にスペースを求めなければならない事情があるのだ。そして1994(平成6)年9月4日の開港で夢は実現した。
関空(関西国際空港)にはこれまで何度か利用させて頂いた。今回は見送りのため、神戸から関空へ自家用車で往復した。そこで愕然としたことがあった。交通費である。高速料金代がトータルで3800円、空港橋の通行料が1500円、駐車料金1750円、高いガソリン代を足すと合計1万円になってしまった。この一件を知ったとき、コストが高くついた空港だけに、諦めるしかないと自らに言い聞かせつつも、ここには気軽にこれる場所ではないと感じ取れた。
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