日本の警察は世界の中でも最優秀であると聞く。事件を起こしてもすぐに捕まる。逃げたとしても必ず捕まってしまう。そのような印象を国民は持っている。それはこれまでの実績によるもので、犯罪抑止になっていることも事実だ。 日本での犯罪が少ない理由として、私の思い付くまま上げると、まず単一民族で島国のため国外逃亡が困難なこと。銃、刃物等の危険物の規制。情報、科学の発展。そして勤勉で優秀な警察官等、数え上げれば限がない。なかでもテレビによる犯罪ミステリーは、必ず犯人逮捕というハッピーエンドとなる。悪いことをしても駄目だという、モラル向上に大いに役立っているように思う。 随分と昔のことになるが、「部長刑事」という人気テレビ番組があった。エンディングに流れる悲しい音楽が、切なく聞こえてくる。その画面には警視庁の建物が映し出されていた。今その建物は新しい最新の機能を備えたビルとなっている。しかし私達の年代になると、以前の建物の方が愛着を感じている。 警視庁とは全国の警察本部だと思いきや、そうではなく東京都の警察機関である。各県に県警があるように、大阪、京都に府警があるように、都警となるのが通常だと思う。しかし日本の首都・東京を管轄しているので警視庁と名乗っている。現在の警視庁に所属する警官は42,301人。事務および技術職員は2951人(平成17年1月1日現在)である。
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