そこはまるで時代映画に出てくるロケ地のセットのようであった。白壁の重厚な屋敷、商店、倉庫などが、倉敷河畔の両側に見事に建ち並んでいる。ここは今から350年前の江戸時代に、幕府直轄地である「天領」として栄えた所だ。その町並みと建物が現在まで見事に残されている。江戸時代の不思議なこの場所とは、岡山県・倉敷美観地区であり、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。 一歩路地裏に入ると道は狭いが、白壁の佇まいが昔のままで残っており、美しいお城の白壁を連想させるように思えた。写真のアングルとしては最高で、私自身興奮してシャッターを押し続けた。そこには興味を引く小物類のお土産屋さんがたくさんあり、女性には楽しい町並みである。更にメインストリートには民芸館、考古館、郷土玩具館はじめ、各種売店、食事、喫茶など、ゆっくりと観光客を楽しませてくれる場所なのだ。 |