時代はスピードアップを競い、時間の短縮が求めている。高速道路、新幹線、ジェット機等の発展は目覚しい。しかし大都会の東京にあって、今もチンチン電車が厳然と走っている。それが都電荒川線である。1911(明治44)年に営業。都電の最盛期には40系統もあり、その距離213kmもあったというから驚きだ。今ではこの路線一本しか残っていない。荒川区の三ノ輪橋を起点に、町屋、王子、大塚を経て、終点の早稲田までの12.2kmを走っている。停留場30ヶ所。踏切103ヶ所。最高速度40km。平均時速13.5km。5分間隔で運転されており、料金は大人160円、小児80円で何処まで乗っても同じ料金である。 今の日本は車社会といわれている。郊外に住んでいる人の多くは、車がなければ生活は出来ない。一人一台の時代。しかし都会にあってはその多くは住宅事情もあって車を持っている人は少ない。実は持てないのでなく、生活するのに車は必要がないのである。むしろあると邪魔になってしまうのだ。
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