自然は人間に恵みをもたらしてくれる。ゆえに自然を大切に守っていかねば、いつの日か人間も滅んでしまう。つまり自然と人間は絶妙の調和を保ちつつ、共生をしているのである。 島根県の東部に、宍道湖という淡水と海水が交じり合う汽水湖がある。大きな町が近くにありながらも、今なお多くの自然に恵まれた貴重な場所である。特に海産物は有名で、なかでもヤマトシジミは日本一の漁獲量(全国39%のシェアで7500トン)を誇っている。朝の味噌汁の中でもシジミは最高の味だ。私も大好きである。その他の魚種も豊富で、淡水魚と海に魚が共に泳いでいるためなのであろう。スズキ、モロゲエビ、ウナギ、アマサギ、コイ、シラウオ等がいる。 冬には白鳥やガン、カモなど2万羽を超す鳥たちが北方から飛来する。ここにはこれらの鳥たちを、満足させるだけのエサが豊富にあるのだ。これも自然との調和が見事に保たれている証拠ではないか。
宍道湖の面積は日本国内でも6番目の大きさで、周囲47km、東西17km、南北6kmの長方形の形をしている。東隣には「中海」という湖があり、大橋川で共に繋がっている。宍道湖の西に沈み行く夕日は、言葉では言い尽くせない美しさで、多くの人の心に感動を与えている。
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