日本屈指の名旅館は、1200年の歴史を誇る石川県・和倉温泉にあった。一度は泊まってみたい「加賀屋」がそれである。以前家族で和倉温泉に泊まったことがある。加賀屋のすぐ近くにある二流、三流旅館であった。そこで夕食を済ませた後、外へ散歩に出かけた。途中、加賀屋のロビーで短い時間であったが寛がせて頂いた。室内の素晴らしく豪華なインテリアに、贅沢の極みを見る思いがした。その後、すぐに布団に入って寝てしまった。寝てしまえばどこでも同じ。とは負け惜しみの弁なのだ。
この温泉はその昔、シラサギが傷ついた足を癒したことから発見されたとか。似たような話は全国各地でよく聞かされたことがある。サルが鹿が−−−−。本当でも嘘でもどちらでもいい話なのだが。それにしても日本人は温泉が好きである。温泉には様々な効能があることも事実だが、温泉と聞いただけで身も心もリラックスさせ、癒しを与えてくれるのだ。
旅館についてまず一風呂。寝る前にもう一風呂。そして目覚めたあとの朝風呂と、3度は入りたいものだ。ここ和倉温泉の湯は食塩泉と聞く。これまでこの種の湯には何度か入ったことがある。特長は何時までも身体がポカポカして、なかなか冷めないという印象を持っている。
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