◆芸術の秋を楽しもう

 全国各地で今年の秋も、多彩な芸術、文化を競うかのごとく盛大に開かれている。私も秋に限ることなく、最近は出来る限り幅広い芸術に、触れるように心がけている。しかし秋シーズン故に気持ちが動くことも確かだ。テノール歌手の「光り輝く声」佐野成宏リサイタル。正統的なピアノ音楽を追求する、若林顕のブラームスのピアノコンサートでは、横から見ているとまるで指が20本もあるように思えた。上記の写真は完成したばかりの「兵庫県立芸術文化センター」を見学。今後が楽しめるである。

 神戸市立博物館での「ベルリンの至宝展」、兵庫県立美術館の「アムステルダム国立美術館展」、兵庫県民会館の「ふたり展」、大阪市立美術館の「ミラノ展」、サントリーミュージアムの「ミュシャ展」、そして足立美術館での「横山大観」等、美術の持つ美しさを堪能することが出来た。更には、菊の芸術も見事であった。大阪「国華園」、神戸「相楽園」、明石城公園、兵庫県フラワーセンター、越前市万葉菊花園等、菊の美しさ、豪華さ、種類の多さにも驚いた。何もかもが新たな発見であり、人生の幅広い勉強となった。

 私はもともとスポーツマンであり、身体全身を使って汗を流すことにより、勝負の価値を見出していた。したがって文化系は全くの苦手。興味すらなかった。しかし年を重ねるごとに、様々なお付き合いが生じてくる。妻は芸術家。そして友人の多くの人が、芸術を愛する人達であった。自分の好きなものだけであれば、人生の広がりはない。興味なくとも見ることで、聞くことで、そこには新たな発見があるのだ。 芸術とは何か。それは人に感動を与えることにある。その感動が大きければ大きいほど、芸術家の価値は決まっていく。そこには人並みはずれた大変な苦労、努力、経験と研究が必要になってくる。スポーツも芸術も人に感動を与えるのは、全て共通するものだと思えた。

撮影2005年 秋