東京・中野区は私の第2の故郷だ。青春時代の9年間を過ごさせて頂いた。月4,000円の家賃は、個人の家の2階の一部屋(四畳半)のみ。布団一式があるだけで、他に何もない貧しく不自由な生活であった。今思えばとても耐えられない生活である。しかしその頃は若かったのであろう、不思議なことに住めば都なのか、それほど苦にはならなかったのだ。
下宿からJR中野駅まで徒歩で15分。とても便利とは言えない距離であった。駅前にはアーケードのある商店街が続き、いつも人通りの絶えることがないほど賑わっていた。そのすぐ西には中野区が誇る高層ビル「中野サンプラザ」があった。大ホールではいつもコンサートが開催されていた。そしてホテル、結婚式場、レストラン、スポーツ、ボーリング、カラオケ、会議室等、楽しい所なのである。
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