多摩川を渡ればそこは東京。上り新幹線で新横浜駅を過ぎると、まもなく大きな川を渡る。そこにはゴルフの練習場があり、川畔には高級マンションが建ち並ぶ。この辺りの川は決してきれいな水とはいえないが、私は川のある町が好きだ。絶えることのない川の流れには動きがあり、生きているという実感がするからだ。 多摩川の源流は山梨県の笠取山(高さ1953m)。そこの一滴から小さな川となって集まり、やがて大河として東京湾に注ぎ込む。その距離138kmの旅である。
3年前の夏には、海から迷い込んだアザラシのタマちゃんが、連日の如くテレビで放映され、人気者になったのも記憶に新しい。さらに1998年3月まで読売巨人軍の多摩川練習場として、ミスター長嶋、世界の王をはじめ、多くの野球界の歴史に残る名選手を輩出している。 写真の場所は東京都・昭島市を流れる多摩川を、上流に向かって撮ったもの。この付近にはゴールデンウィークもあって、魚釣りを楽しんでいる人も多くいた。さらにジョギング、ウォーキングをする人にもすれ違った。ここは都民の生活にとってオアシス的存在なのかも知れない。 私も毎晩遅くからではあるがウォーキングを続けている。かれこれ8ヶ月になろうとしている。歩くことは人間の身体にとって本当に大事なことなのだ。しかし街中のため、マンション、お店、工場、国道等、決して環境に恵まれているとはいえない。自然がいっぱい残っている多摩川沿いを歩けたら、どんなに幸せなことか。そこには心身ともに健康になれそうな気がしてくる。 撮影2005年 春
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