受験シーズンの到来だ。自分の希望する学校目指して、それぞれがベストを尽くして頑張っている。人生のなかで勝つか負けるかの大事な戦いだ。私の末娘も目前に迫った大学受験に必死の毎日だ。とはいえ、寸暇を惜しんで勉強に励んでいるかと言えばそうでもない。ご飯を食べる時が一番楽しみなのであろう。ゆっくりとテレビを見ながら、大声で笑いながら楽しんでいる。これで良いのだろうかと、心配するのは親ばかりである。 心温まるニュースが流れた。それは2月2日の朝のことであった。大学入試の高校3年生の受験生が、東北新幹線の列車を間違えて乗ってしまった。慣れない新幹線での一人旅。それも緊張する受験であった。「Maxやまびこ104号」は目的地の郡山駅を通過してしまった。次に停車する駅は埼玉県の大宮駅まで止まらない。男子学生は慌てて車掌に相談。この連絡を受けた新幹線運行本部は、後続列車の影響を確認した上で、車内放送で臨時停車する旨を乗客に説明したのである。もし私が乗っていれば、拍手を送りたい気持ちになったであろう。そしてその時の乗客の誰もがそう思ったに違いない。 その列車は本来停車駅でない「宇都宮駅」に臨時停車した。その甲斐あって受験生は無事に、試験開始の時間に間に合ったとのこと。子を持つ親としてこの特例の「粋な計らい」に、JR東日本に感謝したい気持ちであろうと思う。
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