公園には安らぎがある。憩いの空間がある。公園が沢山ある町は、文化的意識の高い地域だと思う。大都会になればなるほど、商業地最優先で公園を造る余裕がない。しかし先人の偉大なる遺産により、大阪城公園をはじめ、全国各地にある城跡を見事な公園に改造している。城跡だけあって広大な土地の面積である。今の時代にあって、これだけの土地を確保することは不可能である。 公園には多様な使用目的、役割を持っている。その一つに桜の季節には花見をするように、四季折々の変化を楽しませてくれ、更には多彩なイベントの開催で多くの人が集まる。そして子供の遊び場と、その母親の井戸端会議に。時には防災もあり、震災等の災害時には避難場所にもなる。人間が生活をする上で、なくてはならない必要不可欠な場所である。それゆえに住まいの近くには沢山の公園があり、日常気軽に利用できればと願っている。行政の皆さん!もっと公園を造って下さい。お願い! この写真は東京・四谷駅付近を歩いていて見つけた、ヨーロッパ風に造られたシャレた公園であった。そしてよく手入れされているのか、清潔でごみ一つ落ちていない。それもそのはず、赤坂迎賓館の正面のすぐ近くにある公園であるからなのであろう。小さな公園であっても、そこには都会の空間と余裕を感じさせてくれる。
この日は12月の初めの少々寒い日であった。しかし「おっさん」がベンチで日向ぼっこをしながら、気持ちよさそうに昼寝をしていた。平和なひと時を見る思いがした。私たちも公園をもっと利用できる、心の余裕が必要ではないかと感じた。あの「おっさん」が実にうらやましく思えた。 撮影2004年 冬
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