小鳥のさえずりが聞こえてくる。いろんな鳥がのど自慢でもしているかのように、あちこちで歌っている。それは幸せと喜びを、体いっぱいに表現しているように私には聞こえてきた。ここは伊丹市内の自然がいっぱいの「昆陽池公園」。「こんよう池」と読むとばかり思っていたが、「こや池」と読むと聞いて、改めて日本語の難しさを感じた。
大阪空港より飛行機で出張することがある。離陸して南に旋回すると、眼下に伊丹市内が見渡せる。その中にひときわ大きな池があり、何と日本列島の見事な形をした島が、はっきりと浮かんで見える。地上からでは島と分かっても、日本列島の形だとは全く気がつかない。まるで仁徳天皇陵の「古墳」、南米ペルー・ナスカ平原の「地上絵」を思い出す。
随分昔のことだが、公園内に「伊丹市昆虫館」を家族で訪ねたことがある。ドーム型の植物園には、放し飼いの蝶が沢山飛んでいた。ヒラヒラと優雅に羽を揺らしながら、妻の頭に二匹の蝶が留まった。少々動いても一向に逃げようとはしない姿に、私も子供たちもそれを見て大ハシャギ。すると私の手にも、子供たちの肩にも留まってくる。ここは蝶と一緒に遊べる楽しい所なのだ。
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