◆ しあわせの村は楽しい

 自宅から車で10分ほど山を登って行くと「しあわせの村」に着く。静かで緑豊かな森に囲まれ、建物の屋根のカラーは、明るい太陽を思わせるオレンジ色。まるでスペインを想像させる。この雰囲気を見ただけで何か別世界に来たような気持の切り替えが出来るのだ。

 ここは大人から子供まで、お年寄りから障害のある方まで、幅広い人達に利用される様々な施設が整っている。

 1989(平成元)年4月に開村以来、温泉、プール、スポーツジム、体育館、運動場、テニスコート、ゴルフ場、グランドゴルフ場、馬事公苑、キャンプ場、トリム園地、芝生広場、日本庭園、更には宿泊施設、リハリビテーション病院、その他福祉施設が多数あり、目的に応じて楽しめるようになっている。

 子供が小さい頃には、体育館でバトミントン、卓球などして家族で楽しんだ。温泉にも、プールにも入った。その後は私のダイエットも兼ね、スポーツジムにも通った。月に2〜3回ではあるが頑張って5年近く続いた。スポーツをした後は体が軽くなったようで気分まで爽快だ。健康は大事だ。自分で管理する以外にない。その後ジムには自宅から歩いていける「県立文化体育館」に3年。今現在は「国立」の施設に通っている。トータルすると10年以上も続いている。先日私の後輩がスポーツジムで偶然に会った。彼はその日が初めての来館である。いつ頃から来られているのですか?」、「そうねー。もう5年くらいかな」との会話に、「5年来てこれですか」と私の体をまじまじと見つめて言った。いかにも失望したような顔であった。内心失礼なやつだと思いつも、強く反省せずにはおれなかった。
 今年はオリンピックイヤーであり8月よりギリシャ・アテネで開かれる。全世界が注目するスポーツの祭典である。私もスポーツが好きだ。肉体の限界に挑戦する姿ほど美しいものはない。それは即精神面まで強くする。「しあわせの村」のテーマは、心身ともに鍛える楽しい場所のことなのだ。

撮影2004年 夏