国際社会をリードする現代のアメリカが抱えている大きな社会問題の一つに、銃の所持がある。銃の乱射を始め、銃を使っての殺人がいとも簡単に、それも日常茶飯事に起こっている。更には麻薬による中毒と犯罪も同じである。密入国然りである。アメリカを始め国境が陸続きの所は、密輸の取締りがどうしても困難を極めていることも事実である。日本でも無いとは言い切れないが、島国に守られ数の比較からしてとても考えられない。本当にありがたいことである。 30年以上も前のことだが、横浜港に停泊していた外国航路の船に、友人が乗船しており訪ねることにした。船の生活は私にとって大変に興味があった。時間の経つのも忘れる程に対話は弾んだ。しばしの別れを惜しみつつ、車に乗って港を出ようとした時、税関の職員に検問をされた。ポケットに入っている持ち物の全てを調べられた。そこまでは許せたが、人から預かった大事な記念品を、無残にも包装紙から箱に至るまで、バリバリに破られて調べられた。私は「あっと!」声を上げてしまった。職員はそのまま散らかした状態のままで「よし!行け!」の一言。今もって忘れられないショックな出来事であった。写真は横浜税関のシンボル「クイーンの塔」である。
撮影2004年 春
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