震度7を超える阪神淡路大震災は、神戸市内を中心に巨大なエネルギーが一瞬にして加わり、大変な被害をもたらしました。死者6,432人、負傷者43,792人、住宅被害は51万2882棟、そして火災における全焼6,148棟。私の住まいも全壊してしまい、家族・親戚にも大きな被害を与えました。あまりにも辛く苦しく悲しい経験ゆへ思い出したくはない。しかし神戸で生活する限り過去と云えども逃避するわけにはいけません。
神戸には面白い表現があります。「それは震災前のこと?それとも震災後?」これは年代を語る時、震災前と後を別けることで非常に分かりやすくなるからであります。それほど大きな出来事であったわけです。「この家は震災前に建てたものですか?」とか「震災後に結婚しました」と、非常によく分かる表現になります。 |