◆日本で最初の花時計

 日本で最初の花時計が神戸市役所の北側の公園に完成した。このニュースは神戸市内の明るい材料として大きく報道された。1957(昭和32)年のことでありました。直径6mの大時計は四季折々のさまざまな花を使って植え替えられる。またその時期の話題やイベントにちなんだものもあり、人々の目を楽しませてくれる人気スポットでもあります。

 私が小学校4年のときに完成しておりすぐさま学校の授業として花時計の見学と共に写生会がもたれました。大きな時計にただただ驚くばかり。

 更に興味を引くものがありました。それは「トーテムポール」というものです。姉妹都市シアトルから送られてきたもので、西部劇の映画が大好きな私は、すぐにアメリカンインディアンの彫刻であることが分かりました。

 ロッキー山脈の大自然にふさわしいインディアン独特の色使いに素晴らしい伝統と文化を感じました。

 あれから40年を超える歳月が流れました。地元神戸を本拠地とするプロ野球チーム「オリックス ブルーウェーブ」から、球界を代表するスーパースター「イチロー」。そしてピッチャーから「長谷川」が、よりによって姉妹都市の相手であるシアトルに本拠地を置く「シアトル マリナーズ」に入団。何か不思議な縁を感じざるを得ません。お陰で今日本国中がシアトルという地名に注目するようになりました。

 45年近くたった今も日本で最初の「花時計」は休むことなく、昭和時代から平成時代へ激動の歴史を見つめつつ、刻々とひたすら時間を刻んでまいりました。これから先いつまでもいつまでも元気で!

        撮影2003年 冬