神戸港開港120年を記念して海・港・船をテーマにした「神戸海洋博物館」は、メリケンパークに1987年に完成オープンしている。波と帆船をシンボライズしたこの建物は非常にユニークなものでセンスに溢れ、港町にふさわしい雰囲気をかもし出している。建物の中では江戸時代に日本酒を運んだ「樽廻船」をはじめ、「北前船」等々の模型の他、イタリア・ベニスから本物の「ゴンドラ」も。神戸港ジオラマ・映像、360度マルチスクリーンでは、14分間に渡って繰り広げられる映画「海からの招待状」などを見ることが出来る。私も2〜3度家族で見学したことがあるが、非常に見ごたえあったと記憶に残っている。只、展示内容が大きく変化しない限り、自分からもう一度見に行こうとは思わないのも、この種の展示のどうしようもない現実なのかも知れない。
隣に建つ高層ビルは「ホテルオークラ神戸」。各種パーティ・レストラン・喫茶等よく利用させて頂いている。私の最も気に入っている所はメインロビー。そこは大きな空間の中にゆっくりくつろげて、素晴らしい松林の砂浜を描いた大きな日本画が飾られている。すごくゴージャスな雰囲気にしてくれる。更には窓の外に見える日本庭園、そして世界に広がる神戸の港。 日本料理「山里」では、小西酒造の小西社長一行と会食懇談したことも忘れられない。神戸珈琲物語の高橋社長とラウンジで語り合ったことも。講演会では女優・由美かおりと二人で痩せる体操を観衆の前で舞台に上がってやったことも。神港高校PTA会長を二年間務めたが、創立90周年の記念祝賀会を一番広い会場を借りて盛大にやったことも。最上階でのラウンジには、神戸の町が目の前に迫って見渡せる。昼の景色も夜の明かりも見事なロケーションであり、東京・大阪からの友人を案内する観光スポットでもあります。一つのホテルであっても私にとっては沢山の思い出が残っており、人生の素晴らしい歴史がそこにあるのです。
撮影2003年 秋
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