1995(平成7)年1月17日の阪神淡路大震災を思い出すのは、神戸に住む私たちにとっては大変辛いことである。神戸市の表六甲側はビルも高速道路も倒れ、家が壊れ、大なり小なり全ての人が被害を受けている。しかしその中にあって「神戸ポートタワー」びくともしなかった。その理由はいくつかあるが、一つには地上に出ている部分より、地下の重量のほうが重く造られており、非常に安定性があったことである。これまで神戸は地震とは無縁のものと思っていた。この建設にあたって何度も地震対策の実験がなされたとのこと。工事関係者に対し心から敬意を表したい。 「タワー」と名のつく建物は全国各地にたくさんあるようだ。一方世界に目を向けてみると、驚くほど高いものがある。カナダ・トロントにある「CNタワー」は高さ553m。ロシア・モスクワの「オスタンキノタワー」は540m。中国・上海の「オリエンタルパールタワー」は468m。更に高層化は進む一方で、ニューヨークのマンハッタン。東京の新宿西口。限られた土地ゆえに仕方ないかもしれないが、地震、テロ等で高層ビルが破壊されないことを祈らざるを得ない今日である。 撮影2003年 秋
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