日本の気候はすばらしい。四季折々に姿を変えて人の心を楽しませてくれる。我が故郷・神戸も季節に似合うスポットがたくさんあります。桜の王子公園、海水浴の須磨海岸、紅葉の六甲山、冬の暖かさを誘う有馬温泉。小さな都市であっても四季の変化は目で、そして肌で敏感に感じ取れます。 更に気候を味覚で感じることも、日本人としての大きな楽しみであります。食欲の秋、味覚の秋、そして実りの秋であります。先日、西神戸の山側を車で走っていると、路地の少し奥まったところで柿を売っている店を見つけました。周りの山には柿の木が沢山あり柿狩りが出来るとか。店の人はこの柿を干し柿にすればと作り方をわざわざ教えてくれた。生まれて初めての挑戦。ベランダには10個ほどの干し柿がぶら下がっており、二十日もすれば食べれるとか。何故か毎日が楽しみである。手作りがそうさせたのであろう。 神戸も北へ進めばすぐに山に入ってしまう。稲刈りをしている姿にも接することしばしば、コスモスの花が見事に咲き誇り、美味しそうに色付いた柿の木もよく目にする。この写真は有馬温泉近くを歩いていてふと見つけたものであり、都会育ちの私にはあまりに小さい柿につい見とれてしまった。「豆柿」なのか?まさに鈴なりとはこのことである。食べれるのか?そして美味しいのか?想像するには「まずい」のでは。楽しい秋でありました。 撮影2003年 秋
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