◆大阪湾岸線は橋のコレクション

 仕事で神戸から大阪に行くことは多い。その殆どが車での移動である。高速道路は決まって「3号神戸線」を利用した。しかし待望の大阪湾岸線31.1kmが1994(平成6)年4月に開通。これで関西国際空港と神戸を結ぶ全線55.8kmが完成したことになる。その後の私は三宮〜大阪間の殆どは湾岸線を使うこととなった。その理由は沢山あるが、神戸から大阪市内に入るまで交通渋滞に会うことは無くなった。それは片側3車線の比較的直線コースで、スピードを落とすところが少なく、快適なドライブを楽しめるところにあった。もう一つの理由は素晴らしいロケーションにある。

 大阪湾の雄大な海と、美しい六甲山脈の緑、淀川を始めとする大小の川、そして阪神間の様々な近代的建物等々。しかし私が最も魅力を感じたのは11本の見事な橋でありました。完成後に初めてこの道を通った時は、実は感動の連続であった。その理由は1本1本の橋に、それぞれのユニークな個性と魅力があったのです。その中で私が最も好きな橋がこの写真にある「東神戸大橋」であります。大阪から神戸に向かう途中、深江付近でこの光景に遭遇します。周りの風景を見ると、橋の下は海で相当な高さに橋があることが感じられる。

 この橋は「斜張橋」という主塔から、斜めに張り渡した多数のケーブルにより、主桁を吊る形でかけられた橋である。特に耐風安全性・耐震性に配慮されたもので、その美しさは白鳥が翼を広げたような優雅な感じさえする。橋の長さは885mで二層になっており、地上から見上げても誠に美しい橋である。 2005年には「神戸空港」が完成するとか。関西復権への道は関西国際空港と共に、湾岸線を通して、交通網の整備が大事な要素であります。「橋」には一つのものと、もう一方のものを結ぶ役目があります。

 今この時点から夢と希望あふれる21世紀へ、この橋に託して「輝ける未来」目指して進みたいものである。

撮影2003年 秋